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2008年1月11日 (金)

雑巾

 家庭科で雑巾を作りました。よく学期はじめに「持参物、雑巾2枚」っていうのがありますが、その雑巾を作りました。作り方を示してから、あとは各班のリーダーにお任せ。僕は、修復不可能(?)なミシンを直すだけ。みんなそれなりに雑巾を仕上げていました。

 雑巾はホームセンターに行けば10枚入り300円で売っています。1枚30円です。古タオルと糸代、手間代を考えれば、雑巾づくりのほうが今の消費社会では明らかに無駄なのかもしれません。しかし、この『手間』が、お金には換えられない価値を含んでいると思います。

 雑巾を縫うこと自体は簡単なことです。最近のミシンはかなり高性能だから、ボタン1つで何でもこなします。しかし、小学生にとって最大の難関は、縫うに至るまでの準備なのです。ミシンを準備室から出してきて、上糸をかけたり、下糸の準備をしたり、針の穴に糸を通したり・・・。雑巾を縫うより時間を要します。でも、この準備時間にもいろいろなドラマがあります。先にできた人が手伝ったり、上糸のかけ方を思い出しながら必死にミシンと格闘している姿、これは価値があります。もちろん、作る工程でも同じです。買えば30円ですむことですが、1枚の雑巾づくりには個人の努力や友達との協力といった結晶がつまっています。

 作ったあとの感想には「雑巾を作るのも結構楽しい。」とか「お母さんがこんなに大変なものを作っていたんだ。」といったことが書かれていました。30円で買ってしまえば、こんなことにすら気づかなかったのです。僕たちは『消費』中心の社会にいます。たまには『生産』の側に立って見ることも必要です。知らないこと、知るべきことがあふれていますから。

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教育」カテゴリの記事

コメント

tssune3さんありがとうございます。このあと、ホームセンターで普通に売られている雑巾の値段を示して『雑巾は買うか作るか』討論します。割と半々に分かれます。消費者教育も実際に両方の立場に立ってみないと机上の空論になりますからね。

投稿: パパ | 2008年1月12日 (土) 11時34分

 素晴らしい。雑巾を子ども達に作らせたこと、生産側に立たせること、そして、それらを価値づけているパパさんが素晴らしい。こうした些細な一つひとつが日本を変える。

投稿: tssune3 | 2008年1月12日 (土) 11時21分

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