« 校長先生のブログ | トップページ | 宿題 »

2008年1月 5日 (土)

だれか、ふつうを教えてくれ

 今日も本屋さんへ。本屋さんは楽しいです。でも、本屋へ行くとトイレに行きたくなるのはなぜだろう?まあ、どうでもいいことですが。子どもと行くので、とりあえず児童書コーナーへ。児童書のコーナーも幼児用とか低学年向きとか高学年向きとかに分かれているので、本が探しやすくて良いです。今日は高学年コーナーにあった本から『だれか、ふつうを教えてくれ』。

Photo  この本は作者の倉本智明さんが自分の実体験を織り交ぜながら、障害とは何か、普通とは何かをわかりやすく説明してくれるものです。高学年コーナーに置かれていたので、小学生でも理解しやすい話です。しかし、話の内容は大人が知らなければいけないことばかりです。

 倉本さんは目に不自由があります。子どものころ、みんなで野球をするときは、倉本さんも参加できるようなルールを周りの友達が自然と作ってくれたそうです。この部分だけで「あっ、五体不満足と同じだ。」と思ってしまうのですが、ここからが倉本さんらしいです。倉本さんは、この状態に充実感を感じなかったそうです。友達が良かれと思ってやってくれていることです。それ自体はわかっているし、本人もうれしいのですが、違和感を覚えるようです。

 野球をするなら、エラーして悔しがったり、タイムリーヒットを打ってガッツポーズをしたりがあるものなのですが、彼にはそれができないのです。その中に参加しているだけの存在なのです。エラーすら出来ないポジションにいるし、最初っからバンドの構えしかできないので、タイムリーヒットなんて打てないのです。 

 総合的な学習でよく「福祉」を取り上げます。そこで『障害』を取り上げたりもします。勤務校でも取り上げています。実際に障害のある人とふれあうよくある学習をしています。そこで僕たちは「相手の立場に立って。」なんて平気で言ってしまいますが、考えてみればおかしな言葉です。別に障害があるなしに関わらず、相手の立場には立たないといけないのです。障害を持っている人に限ったことではないのです。

 しかし、障害があることでその人が不便に感じることがあることも事実です。その不便さに目を向けないといけません。その不便さを解消することが本当のバリアフリーだし、不便さを感じなくなってはじめて、『共生』という言葉が使えるのではないかと思います。そういう意味での「相手の立場に立って。」という発言をしなくちゃいけませんね。

|

« 校長先生のブログ | トップページ | 宿題 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 校長先生のブログ | トップページ | 宿題 »