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2008年5月10日 (土)

心の琴線にふれる言葉

 雨の中、本屋さんへ。本屋さん大好きです。ふと目に入った本がありました。齋藤孝さんの本です。「心の琴線にふれる」という表現に惹かれ、思わず買ってしまいました。その中から『人間の限界 霜山徳爾』

Photo かつて「シベリアおもちゃ」という言葉があった。もう若い人は何のことか判らないだろう。戦後、ソ連に抑留されて長い強制労働に服した日本人捕虜が、収容所内で拾ってきた小さな木片などをたんねんにきざんでつくった櫛とか人形などの細工物のことである。「よほど退屈でひまをもてあましたのですね」とある学生はその話をきいて言った。私は思わずこの体格の良い、マンガの本をかかえた若者の顔をまじまじと見てしまった。捕虜たちは毎日の重労働で、ひまな時間などありはしなかった。あるのは飢餓と疲労だけで、手すさびなどするどころではなかった。それにもかかわらず彼らに「シベリアおもちゃ」をつくらせたのは何か。それは、このような非人間的な状況の中でも、なお人間でありたいという無意識の哀しい願いである。

 心に響かない若者の姿が胸に突き刺さります。でも、「知らない」というのはそういうことなのかもしれません。もっとたくさんのことを知らないと。視野を広げないと。でないと、人間なのに『人間』に気づかないままでいるかもしれないから。

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