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2008年5月 7日 (水)

音読の宿題

 勤務校の今年の研修の柱は「表現力の育成」です。アプローチは国語科から。で、表現力を育成していくために、どのように仕組んでいくのかが話し合われました。『音読』が話に上がりました。良いことです。話すことや語彙を増やす基本です。そのうち「音読カードはどうするか。」という話になりかけました。ん?それは宿題では?授業ではないぞ。

 僕は音読を宿題で出していません。新採の頃と1年生を担任したときだけ出しました。後は出していません。今年も出していません。別に音読の宿題が悪いとは思いません。我が娘も家で音読の宿題をしています。読むたびに上手になるのですごいなぁと感心しています。でも僕は出しません。なぜかというと、家庭事情もさまざまで、家で読むと聞いてくれる人がいない場合があるからです。クラス30人中29人は聞いてくれる人がいたとしても、1人でも聞いてくれる人がいないならば、その宿題を出すことに抵抗を感じるからです。もちろん1人で読めばいいのかもしれません。でも、たいていの音読カードには「おうちの人サイン」があるわけです。誰かが聞いた証が必要になってくるのです。そういう子は学校で先生が聞くという方法もあります。なら、授業で音読をすればよいのです。それに、音読はやったかやってないかの証がよくわからないのです。何となく出しっぱなしの宿題になってしまうような気がします。ということで僕は音読の宿題を出していません。

 僕がおそらく怪訝そうな表情をしていたのでしょう。同学年の先生はそういうのをすぐ察知します。宿題は宿題としてで、音読は授業の中でも鍛えていこうという方向に話を修正してくれました。また迷惑をかけてしまいました。すみません。

 子どもたちの力を鍛えようと思えば、いろいろな手だてがあると思います。宿題もそうだろうし、朝の会や帰りの会の1分間スピーチも手だての1つでしょう。でもそれって授業外のことです。業間体育とかも同じです。そりゃ、やろうと思えば時間作ればできるでしょう。でも、決められた枠の45分間の授業の中でどう鍛えるかって考えるべきではないのかなぁ。時間作ろうと思えば7時間目でも8時間目でもすればいいのです。あっ、こうなってきたら授業増を考えている文科省と同じパターンになってしまう。

 授業の中で音読を鍛えましょう。1日5分でも1週間で25分。1ヶ月で100分です。30人中29人ではなく、全員の力をつけるのが僕たちの仕事ですから。

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コメント

大村はまさんがよく著書に書かれています。音読ほど大事なものはありません。宿題でやらせるなんて、教師が仕事を放棄するようなものですと。

投稿: tssune3 | 2008年5月 7日 (水) 22時27分

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