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2009年5月29日 (金)

チクチク言葉

Photo  道徳で『ことば』について考えました。道徳の授業のために学校で副読本を買っているのですが、なかなか使い勝手がよくないのです。その時々でタイムリーの話がないのです。しかも、どちらかというと葛藤のしにくい「良い話」ばかりです。ただ、教材文を読んで終わった方が価値がありそうなものばかりです。でも、高いお金を出して買っているものです。使わないといけません。しかし、今回はどうしても『ことば』にこだわりたかったので、別のものから引っ張ってきました。「あったか言葉とチクチク言葉」という本に書かれてあるものをそのまま使いました。だけど、『ことば』にこだわる授業です。中途半端に終わるのだけは絶対に避けたかったので、パワーポイントで教材を作りました。

 子どもたちに心が傷つくようなイヤなことを言われたことがあるかと問うと多くの子が手を挙げました。何人かに聞きました。悲しい体験談です。だけど、「言われた」ということに対しては敏感なのです。多くの人が「言われた」のと同様に「言って」いるのです。しかし、こちらに対しては甘いのです。「向こうの方から言ってきた。」と言い訳したり、あまり深く考えずに勝手に口から出てきたような感じだったり。

 そこで、「このクラスから心にチクチク刺さるようなチクチク言葉をなくします。この教室からなくしたいチクチク言葉を紙に書きます。」と言って書かせました。「死ね」「ウザい」「キモい」・・・書かれている紙を見ているだけで気持ちが悪くなるような言葉がどんどん出てきます。テレビの影響かもしれませんが、程度の低い言葉がわずか8年しか生きていない子どもたちの中にも普通に入ってきています。悲しい現実です。

 それらのチクチク言葉が書かれた紙を回収し、「この言葉は袋の中に閉じこめます。」と言って、袋の中に入れ、ホッチキスでバシバシと止めました。「もう、チクチク言葉は出ないよね。」と問うと大きく頷きました。もちろん、これでチクチク言葉がなくなるほど、言葉の問題は簡単ではありません。ポロッと出てしまうこともあるでしょう。だからこそ、「言葉の重み」を繰り返し話をする必要があるのでしょうね。

 授業が終わってある子が「先生、何かスッキリしました。」と言いました。嬉しい言葉です。しかし、どの授業でも、すべての子どもたちにこの感覚を味わわせないといけないと反省もしました。多くの子どもたちが表現力がなく、言葉をうまく使えずにモヤモヤしています。スッキリできない環境から出してあげるのが、僕たちの役目ですから。

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