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2009年7月29日 (水)

谷川俊太郎さんの即興詩

 11年前にNHKで放送された詩のボクシングの映像を見ました。先日BSで放送されたものを妻のお父さんに録画していただいていました。この映像がCD化されているものは聞いたことがあります。楠かつのりさんの本の付録についていました。これを聞いたとき、あまりものすばらしさに衝撃でした。特に衝撃を受けたのが谷川俊太郎さんの即興詩です。そして、それを動画で見ることができるのです。感動です。即興詩のお題は「ラジオ」です。

 書かれた言葉は消せる。消しゴムで、インク消しで、Deleteキーで。だけど、声になった言葉は消せない。いったん大気に放射されてしまうといつまでも漂っている。

 ゴングが鳴って、谷川さんの口から出てきた最初のことばがこれです。このことばで会場全体が谷川さんに引き込まれていきます。もちろん、僕もです。そして、

 だから、今こうやってしゃべっている僕の声を僕は消したい。抹消したい。消えないから。あなたの心に残ってしまうから。消してブランクにしたい。空っぽにしたい。空っぽにしないと次の言葉が出てこない。

 心に残ってしまう言葉。ステキなまま残るのならばよいけれど、とげのように刺さったまま残るような言葉では困ります。しかし、思わず発した言葉がブランクにならず、相手の心を傷つけたままずっと残ってしまうこともあります。言葉って、重たいのです。

 麻生さんがこの詩を聞いたら、何か感じるかな。でも、今は選挙でそれどころじゃないかな。 

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