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2010年2月16日 (火)

アイマスク

 総合的な学習で福祉の勉強をしています。そこで登場するのがアイマスク。目の不自由な人の疑似体験をするためです。しかし、複雑な思いが。この疑似体験に効果はあるのだろうかって。こういうことを研究されている方々の意見も様々です。ある障害疑似体験の功罪に関するページによると

 疑似体験は害とする方々は 
・個人の身体機能不全のみが体験され、排他的な社会の障壁や態度、差別といった最も理解が必要である点が経験されない。
・疑似体験では、「できない、困難」という負の側面ばかりが強調され、障害者に対して負の価値付けがなされてしまい、かえって差別的な見方を強化してしまう。
・疑似体験が単なる「楽しいゲーム」で終わってしまう可能性がある。
・実際の障害者の状態を疑似体験では作り出すことはできない。
 といった意見が。
 一方、疑似体験は有効とする方々は
・疑似体験は、障害のある人への共感性を高め、相手の内面をリアルに想像するための一つのチャンスを提供するもの。
・活動を行うときの不便さを理解したり、障害のある人が遭遇する困難を理解することで、疑似体験は配慮や支援の適切さ・不適切さを理解するツールとなる。
 といった意見があります。当然、体験だけで終わってはダメなのです。体験を通して、障害の不便な面をなくす方策を考えていく必要があります。

 疑似体験をする前に、子どもたちにはアイマスクをつけたとしても、目の不自由な方の気持ちはそう分かるものではないという話をしました。なぜなら、みんなはアイマスクをつけたとしても外すことができるからと。でも、アイマスクをつけることで、少しでも目の不自由な人の不便さに気づくこと、それが大切だと。

 どのような介助が良いかも体験しました。後ろから背中を押されたり、手をつないで連れて行かれると不安になることを感じました。だから、介助する側が半歩前に出て、腕をつかんでもらうのがよいことも体験しました。これは体験してみて初めて気づいたことです。

 安易にやればよいというものではありません。やるからには教える側の気構えが必要です。でないと、ただの『楽しい』活動に陥りかねませんから。そうなっては、この学習をすること自体、害になりますから。

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