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2010年3月17日 (水)

協力

 音楽の授業の中で、グループ内での創作をたまにします。学習している曲をグループで役割を決めて合奏します。評価のポイントは①協力②アイデアの2点です。さあ、どうぞというと各グループで役割分担し始めます。この時点で、私はこれをやりたい、僕もやりたいとなります。多少トラブルが生じます。予定通りです。それも勉強です。役割が決まったところから練習が始まります。すると練習が活性化されるところと活性化されないところがでてきます。これまた予定通りです。

 しばらく練習時間をとった後、先生の前で実際に演奏します。多少上手くなくても練習に一生懸命取り組んでいたグループに高い点をつけます。練習していないところは上手くても点を下げます。そして点を黒板に大きく書いていきます。子どもたちに改めて言います。評価のポイントは①協力②アイデアだと。そして、こうすれば点が上がるというポイントを各グループに伝えます。

 そのうちどのグループもしっかり練習し始めます。だから次に見せに来たときは点が上がります。しかし、合格点まではあげません。合格点に達するためには他のグループが絶対にやらないアイデアが必要だと言います。そう言うと踊ったり、演奏形態を工夫したり、それなりにアイデアを出して試行し始めます。ここまできたら協力せざるを得ない状況になります。しかも、グループで1つのモノを作り上げることの楽しさを実感し始めます。

 協力って、大切なことなのですが、結構難しいのです。口で協力しなさいなんて言ったところで大した効果はありません。他よりも自を優先する年代(小学校低学年に限らないような気もしますが)は特にそうです。他を受け入れる技量がないのです。だからこそ、協力せざるを得ない場面を作る必要があります。そして、協力したからこそ得られる快感を味わわさせるのです。こういう経験の小さな積み重ねが人としての技量を高めていくんだと思います。 

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