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2010年9月22日 (水)

1人ひとりを大切にって

 運動会が終わったというのに、朝から体育です。しかも2時間も。なぜなら、来月行われる体育大会の選手を決めるためです。体育大会という6年生のための行事ですが、市の方針で全員参加というわけにはいきません。大会に参加できるのは最大20名です。というわけで、予選会を開かなくてはなりません。まずは全員に全種目させ、記録をとります。でも、だいたい運動能力の高い子はどの種目だってそれなりにこなすのです。そうでない子は、そうでないままなのです。出場種目も限られるので、あとは他の選手との兼ね合いになります。で、結局20名決めましたが、いつものように釈然としません。なぜ全員参加にしないのでしょうか。

 学年で56名いるので、36名は大会当日は何と『自習』という時間を過ごすことになります。そして選ばれた20名は放課後に特別練習が待っています。そしてより技術が向上するような教えを請える手厚い時間がもらえるのです。これが『1人ひとりを大切に』ときれいごとを謳っている教育の場の現実です。結局、できる子は良くて、できない子はほっとかれるという典型的な形に僕には映ります。

 7年前にこの市に来て、この現実を知って、その当時の校長先生に「体育大会なんて何のためにやるのですか?」って職員会議でかなりイヤミっぽく言ったことがあります。その時に、職員室全体がシーンとしたのを覚えています。どうもその当時の校長先生が、体育大会の中心的人物だったようで。あとで、校長室に呼ばれていろいろ言われ(叱られ?)ましたが・・・。

 この大会は市の陸上競技場で行います。市内の学校がそこに一同に集まります。出場できる子にとっては、めったにできない経験ができる最高の舞台です。こういう場を提供するので、予算や時間の都合上、全員参加が無理なのは明白です。ならば、土曜日とか休みの日にすればよいのに。出場しない子を自習にさせてまで、できる子のために素敵な経験をさせるのは変な気がします。

 前の学校では学校の規模が小さかったこともあってか全員参加でした。しかも6年生だけではなく5年生も参加できました。その前の学校は、規模は今の勤務校よりも大きかったのですが、全員参加でした。その市ではどこか1カ所に集まってするというわけではなく、各学校で実施して、各学校の記録を持ち寄って市内での順位を決めるといった方針でした。この場合、1カ所に集まることがないので、他校との交流がないし、記録の整合性といった面での問題が生じます。しかし、全員が確実に、しかも全種目に参加できました。

 『1人ひとりを大切に』。この1人って、誰のことなのだろう。

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教育」カテゴリの記事

コメント

例年どおり行われていることを覆すのって難しいようです。でも、今のシステムに違和感を持っていらっしゃる先生方はかなりいます。もちろん、今のままでよいと思われている先生方もいるのですが。

投稿: パパ | 2010年9月23日 (木) 21時04分

ふふふ・・・。
思わず、笑ってしまいました。

私が子供の頃、「連合運動会」という名で、同様の催しがありました(今はもうやっていないようですが・・・)。
私が住んでいた市は、綱引きという種目があり、選手に選ばれなかった子は、綱引きに出ていたような・・・。

この連合運動会、そう言われてみれば、ちょっとおかしな催しですね^^;

しかし、職員室がシーンとなった光景や、後で叱られた光景など、想像出来るだけに少し笑ってしまいました。(不謹慎でごめんなさい)
パパ先生の勇気ある発言に・・・拍手!!!

投稿: kiki | 2010年9月23日 (木) 08時56分

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