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2010年11月25日 (木)

レール造り

 総合的な学習で知的障害者更生施設に行きました。今回が2度目の訪問です。前回はすべて施設の方がすることを準備して下さいましたが、今回はすべてクラスで企画・準備・運営をこなすことに。「相手の立場にたって」を常に意識して取り組みました。ただ準備に関して、僕はほとんど口出ししませんでした。何度かリハーサルをして、そのときにダメ出しはしましたが、それ以外はすべて任せました。なぜなら、「自分たちの力で」を意識させたかったからです。

 大人がレールを敷いて、「この通りすればよいのよ」とすれば、それなりに成功する会が開けるでしょう。それに子どもは(大人も)楽です。しかし、それでは積み重なるモノが少なくなります。もちろん成功体験は必要ですが、「自分たちの力で」作り上げたという経験はたとえ失敗してもこれからに生きてきます。近道よりも遠回りの方が大切なこともあります。

 いよいよ会がスタートしました。前回とは子どもたちが別人のように違います。多少の慣れもあったのでしょうが、自分たちからどんどん声をかけていきます。それが全員なのです。ビックリです。前回の沈黙の多い重い雰囲気とはまるで違います。彼らは大人が敷いたレールではなく、自分で進むべきレールを造っていました。カッコ良かったです。

 でも大切なことが1つ。レールを造るためには、考え方や正しい判断の仕方の基礎が必要になります。基礎の情報を与えるのは大人の役目です。子どもに「自分で考えなさい」と言っても、考えるための基礎がなければ路頭に迷うだけです。頑強なレールを自分の力で造っていけるようにさせるためにも、僕たちがしなければならないこと、たくさんありそうです。

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コメント

僕自身も自分でやって成功したことも失敗したことも良く覚えています。自分でやったという価値が大きいんだと思います。ただ、自分でやれたというのは、やれるだけの環境とやれるだけの知識があったからでもあります。多少放任しても子どもはやるのかもしれません。でも自由気ままにやれるためにも環境と知識をそれなりに整備しないとって思います。それは僕の仕事です。

投稿: パパ | 2010年11月26日 (金) 21時39分

正直なもので、我が家にはしばしばいい年になった教え子が来ますが、レールにひかれてやったことは覚えていません。「この時間はおまえたちの時間だ。自分たちで考え、自分たちでやってみろ」といったことは、どんなにつまらない(大人の目で見て)ことでも、覚えています。覚えているということは彼らの経験になったということです。

投稿: tssune3 | 2010年11月26日 (金) 12時23分

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