« レール外 | トップページ | 3連休中日 »

2015年10月10日 (土)

組体操の是非

 新聞やニュースで最近やたら取り上げられる組体操。毎年8000人以上の児童生徒が組体操の練習中や運動会当日にケガをしているそうです。中には後遺症になるほどのものも。

 組体操は学習指導要領で定められているものではありません。しかし、運動会の表現にたいてい登場してきます。学習指導要領にも「表現運動」というジャンルはありますが、それは子どもがイメージや思いを創造的に表現するものであって、組体操の表現とは異なるものです。つまり、組体操をする目的は、体育的要素というよりも、一体感とか達成感といったメンタルの面が強いのでしょう。俗に言う「集団の美」というものですね。別にそれはそれで悪いことではありません。ただ、ケガをするリスクが高いものを敢えてすることが問題なのでしょう。

 そもそも運動会自体、教科の体育という枠を完全に越えているわけです。だから体育と別物と考えた方がいいです。一体感や達成感を味わうということをメインに置くという発想で事を進めるのであれば、ケガが極力起こらないものを用意しなくてはいけませんね。だって、すべての子どもが、体力があるわけではありません。筋力の少ない子どものいるわけですから。一体感や達成感は、できる子だけでは味わえません。全員の力が1つにならないといけませんからね。

 僕も組体操の指導はしていますが、無理なことはしません。4段のタワーを作りますが、1段目12人、2段目6人、3段目3人、4段目1人のタワーです。1段目が俵になって、2段目がその俵に手を添える形です。その上に3人+1人の4人が乗ります。つまり18人で4人を支えます。かなり頑強な土台なので、崩れることはほとんどありません。でも、これが限界だと思っています。これ以上のタワーも作ろうと思ったらできるのでしょうが、ただの自己満足に陥りそうです。

 みんなで1つの物を作り上げることって、とっても良い経験です。ただし、それは全員ケガなくが大前提です。とはいえ、これだけ大々的に取り上げられると、来年度から、今までやってきたかなり安全な組体操でさえ、やらない方がいいのではないかという流れになったら、イヤだなぁ。

|

« レール外 | トップページ | 3連休中日 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« レール外 | トップページ | 3連休中日 »